日本の海で釣れる魚たち

日本の海で、釣れる魚の生態、食べ方、そして釣り方を紹介しています。

コハダとよばる,寿司ネタはこの魚 このしろ

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魚名  このしろ ー鮗ー



 



生態:沿岸域に分布する。

背びれの最後は長い糸状となり、腹びれは背びれの下方にある。

鰓蓋(えらぶた)の上後方に大きな1黒斑(こくはん)がある。

1年で15cmに成長し成熟する。

食用だが小骨が多い。

25cmになる。

姿形のよく似た魚にサッパがあるが、サッパにはコノシロに見られる、えらぶたの後ろにある黒斑がないことで区別できる。

コノシロは、主に海の表層から中層にかけて群れを作って生活している。

沿岸性で、秋から翌春にかけては内湾に入ってきて海底の泥中の小動物や有機物、植物プランクトンなどを餌にする。

産卵期は4月~6月で、このころには大きな群れを作って産卵に適した海域に移動し、浮遊卵を生む。

 

釣り方:堤防や磯からのサビキ釣りで釣る。

アミコマセのカゴにサビキをセットして、オモリを一番下につける。

オモリが底に着いたら、リールを2回ほど巻いてから軽く竿をあおってコマセを出す。

そのあと、サビキがコマセの中に入るようにリールを巻いて待つ、竿先を少々ゆらしてサビキを躍らせて誘うのも効果的になる。

竿先にアタリがあってもあわせはしない、そのままゆっくり巻いてくるようにしないと、針が魚から外れてしまうことが多いので注意が必要。
 

 

食べ方:小骨の多い魚だが、酢漬けにすると骨が軟らかくなり、骨ごと食べられる。

内臓は臭みが強いので、薄い塩水で丁寧に洗い流してから調理をする。

刺身や鮨種にする時は10cmくらいの方が小骨が気にならず、これを酢で軽く締めてから用いると独特の臭みが和らぐ。

塩焼きにするには大きめのコノシロを使うと味が良い。

関東ではコハダとよばれ,寿司だねとして人気がある。

 

 





 

春になると沿岸の浅場で釣れるメバル 黒メバル

 

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魚名  くろめばる ー黒眼張

 

 



生態:生息する場所で体の色が違い、浅海のものは金色地に黒っぽいしまが多い。

沿岸の岩礁域で群れをつくって泳いでいる。

水温が高いうちは浅場に、冬になって水温が下がると深場に移動する。

めばるは卵胎生で、卵でなく仔魚を産む。

 

釣り方:浅場での釣りになるクロメバルはハリスは細くし、ハリなども刺さりのいいヤマメバリなどを使う。

目がよく、太いハリスだと寄ってこないようだ。

生きイワシをつけて釣る、イワシメバル釣りが最近の主流となっている。

また、ルアーにも食いついてくることから、堤防からのルアーフィッシングも盛んである。 
 

食べ方:ウロコが固くて取りにくく背びれが鋭くなっているので、ウロコを取るとき手を背びれに刺さないように注意する。

煮付けがなんといっても旨いが唐揚げも美味。

一度煮たメバルを冷ましてから焼くと非常に旨い。

刺身も プリッとした身でほんのり甘みがあり旨い。

 



 

 

磯釣りでは、専用の道具もある鯛の仲間 クロダイ

 

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魚名  くろだい ー黒鯛ー

 

 



生態:湾や沿岸の水深50m以浅岩礁域に生息し、若魚は河口などの汽水域にも現れる。

体長は最大45cmあまりになり、幼稚魚時は性的未分化であるが、1~3歳では雄機能のある雌雄同体期となり、4歳以降で雌雄に分化するが、その多くは雌になる。

産卵期は春から初夏で、1ヶ月ほどで全長10mm程度になり成魚に近い姿になり、このころから鱗が出現し始め、全長16mm前後になると全体が鱗に覆われるようになる。

沿岸性で環境への適応性が強く、濁り、高水温や低い塩分濃度にも強い。

雑食で仔魚時には動物プランクトンを食べ、底生生活に移り成魚になると甲殻類(エビ・カニなど)や二枚貝、海草類まで食するようになる。

 

釣り方クロダイは磯や防波堤から比較的簡単に狙えるため、釣り魚としての人気は高い。

釣り方には、磯釣り、落とし込みがある。

磯釣りで以前は、生サナギなどを使った独特の釣り方があったが、今はオキアミを使った釣りが主流。

タナが比較的深いため、ウキは浮力のあるものが人気があり、メジナのような円錐ウキより立ちウキを使う人が多い。

防波堤の壁すれすれに餌を落としていく、落とし込み釣りも人気が高い。

この場合の餌は生きたカニが中心で、いかにもカニが波で流されて沈んでいくように餌を演出してアタリを取る。 

 

食べ方白身で身が硬く、鮮度の持ちもよいので、刺身は一日冷蔵庫で保存したあとの方が、甘みが出て旨い。

また、あらいや皮霜造り、昆布締めなど、人手間かけると尚いっそう味が引き立つ。

小ぶりのもののは、丸のまま化粧塩をして塩焼きにされる。

頭はかぶと煮にする。

中落ちは潮汁などにするとだしが良く出て美味しい。

 

 

 

たくさんいるソイの仲間では、一番美味しいとされる くろそい

 

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魚名  くろそい ー黒曽以ー

くろそい

 

 



生態:クロソイは主に水深100mよりも浅い岩礁や根に生息している。 体色は暗灰色の地にたくさんの暗色の小さな班点が不規則に散らばる。 ソイの仲間は多く、クロソイ、ムラソイ、ゴマソイ、シマソイ、キツネメバルなどと呼ばれるものがいるほか、クロメヌケ(アオソイ)とかヤナギメバル(アカゾイ)もこの仲間である。 クロソイは最も大型に育つことが知られており、50cmを超えるものもいる。 夜になると捕食のために活発な活動を始め、大きな口でイソメ類、甲殻類、魚類などの動物性の食性を持っている。 それぞれが縄張りを持ち、外敵に対しては体ごとぶつかるという性質を持っている。

 

釣り方:船釣りでは、アタリがあったらすぐにあわせて引き上げないと、根にもぐられてしまう。 また、海底から比較的高いタナまでいるので胴突き仕掛けが有利。 深場では夜光のタコベイトや夜光玉をハリにつけておくと良い。 エサは生きたイワシが最高だが、冷凍イワシの1尾付けや、サバ、サンマの切り身でも良い。  ルアーはジグヘッドにワームが一般的で、堤防のテトラの際などを探る。夜釣りが有利。

 

食べ方:ソイの仲間では一番美味な魚。 塩焼きが一般的に美味しいが、白身で脂の乗っている時期はさっぱりとした口当たりで刺身にも向いている。 皮も美味なのでさっと熱湯をかけ、表面だけ白くした霜降り状にした、松皮造りもよい。 一煮立ちさせるとダシに旨味がよくでるので、チリ・味噌汁の具にしてもよい、ただし、磯臭さもある。 煮付けは、火を通し過ぎると煮くずれしやすいので、調理に一工夫するとよい

 

 

 

くろそい

 

 

大物根魚の代表 クエ

 

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魚名  くえ -垢穢ー

くえ



 



生態:西日本から東シナ海南シナ海の沿岸域に分布し、外洋に面した水深50mくらいまでの岩礁サンゴ礁に生息する。

体色は淡い緑褐色で、体には6本の黒っぽい横しま模様があるが、頭部の横しまは口に向かって斜めに走る。

成魚の全長は1mほどだが、全長1.3m・体重30kgを超える大型もまれに漁獲される。

メスはやや小型が多く、10kgをこす大型はほとんどオスである。

大型はマハタとよく似ているが、尾びれ先端が白くないこと、体がやや細長いことなどで区別できる。

群れを作らず単独で生活し、昼は岩陰や洞窟の中にひそんでいて、夜になると泳ぎ回って獲物を探すが、海底からあまり離れず、底近くをゆっくりと泳ぎ回る

 

釣り方:関東以南の太平洋沿岸から東シナ海沿岸に分布し、メーター超の60㎏級にも達する大型根魚の代表格。

周年釣ることができ、船釣り、磯釣りで釣る。

ハリ掛かりした後の引きは強烈で、大物釣りのターゲットとしての人気が高い。

昼間は岩穴の中にじっとしていて、目の前を小魚が通り過ぎると出てくることもある

夜は活発に活動し、磯際の数m近くまで寄ってきて餌をあさることが多い。

餌を追うのが、うまくないのか、活き餌より死に餌に分がある事が多い 針に掛かったあとは、強烈な瞬発力を発揮して巣穴に戻る。

クエのペースで道糸を引っ張り出されて巣穴に潜り込まれたら、死んでも出てこないといわれるほど頑固にへばりついてほとんどの場合が釣り上げられない。

竿先が海面に突き刺さるまで食い込ませたら、ある程度強引に巻き上げる事が必要。

 

食べ方:晩秋から冬にかけてが旬。

身は歯ごたえがある白身

刺身にするときは、冊におろしたのち、少しねかせると肉質も軟らかくなり、旨みも増す。

鍋物にも欠かせない。

焼いても煮付けても美味だが、揚げ物料理にも適している。

ぶつ切りを唐揚げにしたものと野菜を一緒に炒めてあんを絡めるとボリュームのある一品になり。

また、皮と肉身のあいだのゼラチン質も美味で、うろこを取って少し身をつけてそぎ、湯引きしてぽん酢などで食べると非常にうまい。

 

 

 

 

くえ

 

 

煮魚の定番 金目鯛

 

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魚名  きんめだい -金目鯛ー

金目鯛



 



生態:大陸棚から深海底にかけての水深500m前後に生息している産卵期は夏で、280万粒ほどの卵を産む。

体は、体高があり側扁していて、50cm、4kgくらいになる。

体色は、紅色で、金色の大きな目が特徴。 目の前方に1本の鋭い棘「がある。 

 

釣り方:船からの胴付き仕掛けでの釣りになる。

キンメダイは、底から数10mくらいまでに群れているため、枝針の本数は、10本以上がよい。

エサは、イカ、サバ、等の切り身をつける。

アタリは鈍く、群れにあたると、何匹も釣れてくる。

くちびるが弱いので、巻き上げは、一定のリズムであげないと外れてしまうことがよくあるので注意する。

 

食べ方:身は、白身で脂肪分が多いくやや柔らかい。

新鮮のものは、刺身がよい。

煮付けが定番の魚で、身がしまり絶品である。

鍋にしてもよく、しゃぶしゃぶは、絶品。

 

塩焼きやから揚げにしても良い。

 

 

 

 





 

 

雄と雌では、色が違うベラ キュウセン

 

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魚名  きゅうせん ー求仙ー

 

 



生態:北海道南部から日本各地に分布し、我が国のベラの仲間ではもっとも広範囲に棲息する。

雌から雄へ性転換する魚で、雄は青みが強く胸ビレの近くに黒斑がある。

雌はやや小型で体色が赤味を帯びる。

雌雄の体色の違いから雄はアオベラ、雌はアカベラとも呼ばれる。

海底の砂に穴をあけ、横になって寝る習性がある。

 

 

釣り方:堤防や地磯からの投げ釣り、船のキス釣り等の外道として釣れてくるが、関西では本命で狙うことも多い。

この魚には冬眠する習性があるため、冬季を除く期間が釣りのシーズンとなる。

 

食べ方:関東ではほとんど食用としないが、関西では好まれている。

雄(アオベラ)のほうが雌よりも旨い。

ぬめりがあるので、海水程度の塩水に入れて洗いぬめりを取ってから調理すると良い。

大きいものは刺身で食べるとなかなか旨い。

塩焼きやから揚げにしても良い。

 

 

 

 





 

 

大物青物釣りは、この魚 ”キハダマグロ”

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魚名  きはだまぐろ ー黄肌鮪ー

 

 

 

生態:まぐろ類でもっとも特徴のあるひれをもつ種類なので、他のまぐろと容易に区別できる。

第一背びれを除いたすてべてのひれが黄色で、とりわけ背びれと腹びれの後方にある各9個のひれは鮮やかな黄色である。

背の方は青黒色、体側部はやや黄みがかっている。

全長は3mに達するものもあり、重量は約100Kg程度。

体長60cm前後のものは”キメジ”と呼ばれる。

 

 

釣り方:初夏から冬にかけての時期が喰いが活発になる。

基本的には生きえさの泳がせ釣りとルアー釣りになる。

引きが強い上にスピードもあり、いったんハリがかりすると深く潜行するため、大きいサイズだとやりとりに時間がかかる。

水面に見えたからといって油断していると、また走り出すので、とりこみの際は慎重に。

幼魚のキメジは、イナダやカツオのカッタクリ釣りに釣れてくることも稀にある。

 

食べ方:刺身・寿司ダネにするのが一般的。

切り身をねぎと一緒に細かくたたくネギトロもうまい。

本マグロよりはあっさりした食感で、関西では人気がある。

カマの部分の塩焼きや、切り身のステーキ・照り焼きもうまい。

 

 

 

 

 

琥珀色の体色、頭部に八の字 ”かんぱち”

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魚名  かんぱち ー勘八ー

 

 

 

生態黒潮対馬海流などの暖流に乗って、沿岸から沖合いにかけて日本南部に広く分布する回遊魚。

ブリ属では最大級になり、体長は2m近く、体重は優に100㎏を超える。

魚体はブリ、ヒラマサに似るが、アンバージャックと呼ばれるように琥珀色の体色をしているため識別は容易。

頭部に鮮明に表れる八の字の模様が特徴で、これがカンパチの名の由来といわれている。

 

 

釣り方:カンパチはフィッシュイーターの魚で、コマセ釣り、カッタクリ釣り、泳がせ釣り、バーチカルジギングなどで狙う。

ベストシーズンは、夏から秋。

カンパチは群れで回遊するため一匹釣れると続いて釣れてくる、習性として針掛かりした魚でも、残っていると群れは散らないので手返しをよくして釣るのが、数を増やすコツとなる。

 

食べ方:2~3㎏の小型が特に旨い。

刺身は、最高級とされているほどで寿司ねたにすると絶品。

大型の脂肪が多いものは、照り焼きや塩焼きが旨い。

他にかぶと焼きや、アラの大根煮、鍋などにしてもよく、ほとんどの魚料理に適している。

 

 



 

 

口が小さく、なかなか針掛かりしない魚、 かわはぎ

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魚名  かわはぎ ー皮剥ー

 

 

 

生態:北海道以南から東シナ海まで分布しているが、南のほうが生息数が多い。

水深50mより浅い砂底と岩礁が混じるような環境に生息して、昼に活動するが、夜は海藻などを口にくわえ、つかまって眠る習性がある。

全長は最大30cmほど。

体は菱形で上下に平たい。

背びれの第1条と腹びれは太く短いとげになっている。

オスは背びれの第2軟条は糸状に細く伸びるのでメスと区別できる。

体色は青灰色や褐色で、個体によって淡いまだら模様や黒っぽい縦じまが入る。

口は小さいが、中にはペンチのような頑丈な歯がある。

全身が丈夫でざらざらした皮におおわれるが、この皮は料理の時にすぐに剥がせることが和名の由来となっている。

食性は肉食性で、ゴカイクラゲ貝類ウニ甲殻類など、さまざまな小動物を捕食する。

口に水を含んで砂地に勢いよく吹きつけ、砂にもぐった生物を巻き上げて捕食する。

殻におおわれたカニや貝類なども、頑丈な歯で殻を噛み砕いて食べてしまう。

 

 

釣り方:比較的浅い海にいて、船だけでなく磯や防波堤からも釣られている。

口が小さく餌を食べるとき、えさの落下に合わせて行動するのでアタリが出にくく、知らない間に餌を取られてしまう。

好奇心の非常に強い魚なので、仕掛けの上に集器と呼ばれる独特のものを付け、魚をこれで寄せ集める。

集器はプラスチックや貝殻などの光るもので、目立つものがいい。

2~3本バリで、餌はアサリのむき身をハリに隠すように刺す。

仕掛けが海底に着く前後がアタリの出るときなので、この時に一度からあわせをするのも良い。

オモリが底に着くと、糸がフケるのですぐにたるみを巻き取って、軽く仕掛けを持ち上げて食いを誘う。

このとき竿先に小さなアタリが出る。

知らない間に餌を取られていることが多いため、アタリがなかったら仕掛けを上げて餌の確認をするといい。

 

食べ方:カワハギは白身の美味しい魚で、鍋物や煮つけ、大きなものは刺身で旨い。

この魚のキモ(肝臓)は大変美味しく、釣れたてのものなら生でも食べられる、キモを醤油にといて刺身を付けて食べると絶品。

 

 

 

 

日本全国に分布している美味しい魚 ”カマス”

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魚名  かます ー梭子魚ー

 

 

 

生態カマスは北海道以南からシナ海全域の水深20~30mの比較的浅い岩礁帯の水面近くから中域を大きな群れをつくって回遊する。

内湾の表層に住む魚で活発に泳いで小魚やエビ類を食る。

魚種はアカカマス、アオカマス、ヤマトカマスが日本では主な魚だが、一般的に'カマス'と呼ばれているのはアカカマスの方で、ホンカマスとも言われている。

 旬は夏の脂肪の少ないアオカマス、秋から冬にかけて脂肪がのってるアカカマスが市場に出回り。 体形はやや細長く、頭は小さめで、背側の色はアメ色で小さな鱗が覆っている。腹側は白。

名前のアカ、アオの色は魚種の色には関係ない。

 

釣り方:秋口に大群をなして沿岸に押し寄せてくるときが釣期となるが2、3週間ほどすると場所を移動してしまうのでその期間は短い。

投げ釣りと磯釣り、そして船釣りが一般的だが、小魚やイカを食う習性があり、ルアーにも敏感な反応を示す。

サビキ釣りを飛ばし浮き仕掛けに付けて、港の堤防などから遠投して釣る方法もある。

 

食べ方:さっぱりした味で、刺身、焼き物、干物が旨い。

また、唐揚げにしてサラダ味風、マリネー、グラタンもよい。

干物は一塩の一夜干しが旨く、市販のカマスは干物が多い。

炊きたてのご飯に揉みワカメを混ぜ、焼いて解した干物を混ぜる料理もある。

 

 

 

初夏のカツオは、初ガツオ ”かつお”

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魚名  かつお ー鰹ー 

 

 



生態:夏の魚の代表格で、春先になると沖縄海域に出現し、大群を組んで黒潮に乗って回遊を開始。

九州、四国沖を通り、紀南海域、伊豆海域から房総沖を経て三陸沖へと達する。

これが上りカツオ。

初夏には湘南沖を通過するが、この季節のものを初ガツオと言って珍重している。

ほぼ世界中の暖海域に生息し、我が国周辺では近似種としてスマ、ソウダ、ハガツオなどがいる。

魚には生時と死後とでは著しく色彩が異なるものが多いが、カツオはその典型。

縦縞のほか、宝石のように輝く背の群青色は、残念ながら魚屋の店頭では見ることはできない。

 

釣り方:昔は、活きたイワシをエサにして、竿と糸だけでのフカセ釣り、いわゆるカツオの一本釣りが盛んに行われたが、最近は、カッタクリ,サビキ,胴付,ビシ仕掛け などのコマセ釣りが盛んになっている。

また、ルアーやトローリングなどの釣り方で狙う。 カツオはイワシなどの小魚の群れを追っているので、その小魚の群れの上空に集まっている海鳥、いわゆるトリヤマを見つけて、そこを狙って釣るのが一般的。

カツオはすごいスピードで回遊しているので、群れを見つけたらすばやく釣るのがコツとなる。

 

 

食べ方:カツオの食べ方はいろいろあり、刺身、タタキなどから鰹節まである。

初夏に取れる初カツオは、やはり刺身が一番旨い。

 

 

赤のかったり、真っ黒だったり、体色変化が大きな魚 ”かさご”

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魚名  ーかさごー 笠子 

 

 





生態:磯魚の代表格で日本全国に分布している。

浅い防波堤のテトラの間や、潮が引いたときには岩が出るような荒磯の岩の割れ目などから、水深百mくらいの深場まで生息。

体色変異が大きく、真っ赤に近いものから真っ黒に近いものまでいる。

頭部と口が大きく、全体的にごつごつした体型である。

 

その体型は海底の岩に擬態していると言われ、海中にいる時はあまり泳がずに岩場でじっとしていることが多い。

 

ウミタナゴメバルなどと同じ胎生魚で、冬から春にかけて多数の仔を産む。

 

釣り方:岸からの釣りと船の釣りでは多少釣り方、仕掛けが違う。

船からの釣りは、胴付き仕掛けで魚の身えさを付けて狙う。

岩場を狙うため根掛りが多い釣りになるので、注意が必要。

岸からのカサゴ釣りで面白いのは探り釣りである。

これはテトラの間や、潮が引いた磯の岩の隙間などに仕掛けをたらしていく方法である。

また、ルアー(ワーム)を使った釣りも最近さかんになってきている。

 

 

食べ方:岩の割れ目などにいるため、網を使う漁業の対象となりにくく、一般に売られることは少ないが、白身の淡白な味はいろいろな料理に適している。

大きい物は刺身にし、頭や骨は塩茹でにして吸い物にする。

  煮付には小ぶりのものがよく、ウロコが硬く多いので、丁寧に除き、また皮が丈夫なので包丁目を2~3本入れる。

まる煮には胃・肝臓・腸なども、丁寧に水洗いをして、いっしょに煮る。 中華料理では、よくから揚げにする。

 

とにかく、美味な魚なので、あまり加工しないでシンプルに刺身、塩焼き等がお勧め。

 

 

鯵の仲間で最も美味しいとされる魚 ”かいわり”

**日本の歴史を動かした人々に会いませんか**

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**相模国のむかし話**

魚名  ーかいわりー  貝割

 

 



生態シマアジとよく似ているが、カイワリはアジ類の中で体高が最も高いことで区別できる。

沿岸からやや沖合いの水深200m以浅の砂泥域の底層に生息し、砂底に水をふきかけて甲殻類や魚類を掘り出して食べる。

9~11月に海表面を浮遊する丸い形の卵を産む。

体側に6個の暗めの褐色の縞があるが成長にしたがって消える。

 

釣り方:専門に狙う魚ではなく、鯛釣りやキス釣りの外道として掛かる魚。

大きな群れをつくる魚で、釣れる時は立て続けに釣れる。

アジ科の魚にしてはずいぶんと体高があるが、アジの仲間の証拠にちゃんとゼイゴもある。

仕掛けは、専用のものはなく、サビキやキス用の片テンなどで釣れてくる。

 

食べ方:カイワリはアジの仲間でも一番に美味とされている。

食べ方は、刺身が最高。

塩焼きにすると身が繊細な味がして、これまた最高に旨い。

とにかく、美味な魚なので、あまり加工しないでシンプルに刺身、塩焼き等がお勧め。

 

 

世界最大のカレイ ”オヒョウ”

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魚名  ーおひょうー  大鮃

 

 



生態:世界最大のカレイで、日本近海では1m程度のものが多い。

水深50~500mの海底にすみ、タコ、魚、エビ、などを捕食している。

産卵期は5~7月頃、200mほどの浅海に移動して産卵する。

成長は遅く、5年で40~50cm、10年で1m近くになる。

眼のある側は淡褐色で、白色の小斑点と暗褐色の模様が散らばっている。

眼のない側は白色。

30年以上も生き、体長2.5m、体重250kgにもなることがある。

 

釣り方:数が少ない魚で、幻の魚とされていてなかなか釣れない魚。

活餌を使った泳がせ釣りとルアーによるジギングがあるが、 まだ、オヒョウ釣りのタックルシステムが確立されていないのが現状。

 

食べ方:身は白身で、やわらかくてくせがないので美味しい。

ころもを付けて揚げ物にすると旨い。

また、鮮度の良い物は刺身もよいがやや水っぽい。