日本の海で釣れる魚たち

日本の海で、釣れる魚の生態、食べ方、そして釣り方を紹介しています。

口が小さく、なかなか針掛かりしない魚、 かわはぎ

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魚名  かわはぎ ー皮剥ー

 

 

 

生態:北海道以南から東シナ海まで分布しているが、南のほうが生息数が多い。

水深50mより浅い砂底と岩礁が混じるような環境に生息して、昼に活動するが、夜は海藻などを口にくわえ、つかまって眠る習性がある。

全長は最大30cmほど。

体は菱形で上下に平たい。

背びれの第1条と腹びれは太く短いとげになっている。

オスは背びれの第2軟条は糸状に細く伸びるのでメスと区別できる。

体色は青灰色や褐色で、個体によって淡いまだら模様や黒っぽい縦じまが入る。

口は小さいが、中にはペンチのような頑丈な歯がある。

全身が丈夫でざらざらした皮におおわれるが、この皮は料理の時にすぐに剥がせることが和名の由来となっている。

食性は肉食性で、ゴカイクラゲ貝類ウニ甲殻類など、さまざまな小動物を捕食する。

口に水を含んで砂地に勢いよく吹きつけ、砂にもぐった生物を巻き上げて捕食する。

殻におおわれたカニや貝類なども、頑丈な歯で殻を噛み砕いて食べてしまう。

 

 

釣り方:比較的浅い海にいて、船だけでなく磯や防波堤からも釣られている。

口が小さく餌を食べるとき、えさの落下に合わせて行動するのでアタリが出にくく、知らない間に餌を取られてしまう。

好奇心の非常に強い魚なので、仕掛けの上に集器と呼ばれる独特のものを付け、魚をこれで寄せ集める。

集器はプラスチックや貝殻などの光るもので、目立つものがいい。

2~3本バリで、餌はアサリのむき身をハリに隠すように刺す。

仕掛けが海底に着く前後がアタリの出るときなので、この時に一度からあわせをするのも良い。

オモリが底に着くと、糸がフケるのですぐにたるみを巻き取って、軽く仕掛けを持ち上げて食いを誘う。

このとき竿先に小さなアタリが出る。

知らない間に餌を取られていることが多いため、アタリがなかったら仕掛けを上げて餌の確認をするといい。

 

食べ方:カワハギは白身の美味しい魚で、鍋物や煮つけ、大きなものは刺身で旨い。

この魚のキモ(肝臓)は大変美味しく、釣れたてのものなら生でも食べられる、キモを醤油にといて刺身を付けて食べると絶品。